りんごを手に持つと、しっかり重さがあります。それなのに、水に入れるとぷかりと浮くのは不思議ですね。

浮く理由は、果肉の中に空気のすき間があり、りんご全体の平均的な密度が水より小さくなるからです。

ぎっしり詰まって見えても、空気がある

りんごの果肉は、すべてが同じ材料で埋まったかたまりではありません。細胞の間には、空気を含むすき間があります。

米国の大学の解説では、りんごの体積のおよそ4分の1が空気だと紹介されています。これは目安で、どの品種・どの一個も正確に同じ割合という意味ではありません。

大きなものでも、水より密度が小さければ浮く

密度とは、同じ大きさにそろえたときの重さの違いを表すものです。りんごは、空気も含めた全体として、水より密度が小さくなります。

「重いから必ず沈む」「軽いから必ず浮く」とは限りません。全体の重さだけでなく、その重さがどのくらいの大きさに詰まっているかが大切です。

台所の果物にも、意外なつくり

同じ果物でも、内部のつくりはそれぞれ違います。りんごが浮くからといって、すべての果物が浮くわけではありません。

次にりんごを切ったら、見えないほど小さなすき間もあると思い出してみてください。かたく見える果肉にも、空気の居場所があるのです。

りんごが浮く理由のひとつは、果肉の中の空気。全体の密度が水より小さくなります。