カメの甲羅は、小さな家のように見えます。漫画では、甲羅を脱いだカメが歩くこともありますが、本当のカメにもできるのでしょうか。
答えは、できません。甲羅は外から着ているものではなく、背骨やあばら骨とつながった、体の一部です。
甲羅は、骨とつながっている
サンディエゴ動物園の解説によると、カメの甲羅は背骨と肋骨(ろっこつ)につながっています。肋骨は、あばら骨のことです。
ただ背中にかぶせた箱のようなものではありません。ガラパゴスゾウガメの紹介でも、甲羅から歩き出すことはできないと説明されています。
引っ込むことと、脱ぐことは違う
頭や足を甲羅の中へ引っ込められるカメがいます。しかし、これは体の一部を内側へ収める動きで、甲羅が体から離れるわけではありません。
また、どのカメも同じように頭や足を引っ込められるわけではありません。甲羅の形や、首の収め方にも、種類による違いがあります。
形の違いにも、暮らしが見える
同じガラパゴスのゾウガメにも、丸く盛り上がった甲羅や、前側が持ち上がった形の甲羅があります。甲羅は、みんな同じ形の「持ち物」ではないのですね。
次にカメを見るときは、顔が出ている場所だけでなく、甲羅全体の形にも目を向けてみてください。家のように見えていたものが、カメ自身の体のつくりに見えてきます。
カメは甲羅を脱げません。甲羅は背骨やあばら骨とつながった、体の一部です。



