池を泳いでいたカモが岸に上がると、背中の水滴がころころと転がります。羽は、ただのふわふわした毛のようなものではないのでしょうか。
水をはじく羽には、細かな枝が組み合わさるしくみがあります。そして、カモ自身が羽づくろいで、その状態を整えています。
一枚の羽にも、小さなつながり
羽の真ん中にある軸からは、たくさんの細い枝が伸びています。その枝から、さらに小さな枝が出て、小さなフックのような部分で互いにつながります。
コーネル大学の鳥類学研究所は、こうした組み合わさる構造が、羽の面を整え、水をはじくことに役立つと説明しています。大きく見える一枚の羽に、細かな工夫があるのですね。
羽づくろいは、お手入れの時間
カモがくちばしで羽をなぞるのは、羽づくろいの一場面です。羽の細かな枝を整え、組み合わさる状態を保ちます。
このとき油も羽に行き渡ります。油だけで水を止めると考えるより、羽の構造と、それをよい状態に保つお手入れが一緒に働く、と見るのがポイントです。
「油だけ」とは言い切れない
マガモを調べた2010年の研究でも、羽の細かな構造が水をはじくために重要で、羽づくろいの油は羽の状態を保つ働きをすると示されています。
次に池でカモを見たら、水滴だけでなく、くちばしを使ったお手入れにも注目してみてください。泳ぎを支える道具を、自分で整えている姿だと思うと、休憩中のカモも面白く見えます。
水をはじく羽には、細かな構造の工夫があります。羽づくろいは、その羽を整える大切なお手入れです。



