木の実をくわえて走り、地面に穴を掘るリス。好きな場所に、ばらばらに隠しているだけなのでしょうか。

研究では、キツネリスが、条件によって木の実の種類ごとに埋める場所をまとめる行動が見られました。小さな食料庫にも、仕分けのような工夫があるのです。

今すぐ食べずに、あとで使うために隠す

リスには、集めた木の実を貯めておく行動があります。カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、野生のキツネリスが実を選び、隠す場所を決める様子を調べています。

食べ物を持ったまま少し立ち止まる姿も、ただ迷っているだけとは限りません。どこに何を隠すかという行動が、研究の対象になっています。

一か所で集めた実を、種類別に

2017年に同校が紹介した研究では、アーモンドやクルミなど、複数の種類の木の実をキツネリスに渡し、埋めた場所を記録しました。

一つの場所で実を受け取る条件では、同じ種類の実を近い場所へまとめる傾向が見られました。人が台所で食べ物を棚ごとに分けるような整理に、少し似ていますね。

いつでも同じ仕分け方、ではない

一方、実を受け取る場所が変わる条件では、種類別にまとめるより、すでに埋めた場所を避ける行動が見られました。状況によって、隠し方も変わっていたのです。

すべてのリスが、いつも種類ごとの食料庫をつくるという話ではありません。小さな木の実一つでも、どこで集めたかによって行動が変わる。その柔軟さが、リスの面白いところです。

キツネリスには、条件によって木の実を種類別にまとめて隠す行動が見られます。地面の下の食料庫にも、整理の工夫があるようです。