木の幹を抱きしめるように座るコアラ。あの丸い体を支える手には、ちょっと意外な特徴があります。
コアラの前足には、ほかの3本の指と向かい合う、親指のように働く指が2本あります。合わせて5本の指を、2本と3本の組に分けて使えるのです。
指の数が増えたわけではない
「親指が2本」と聞くと、人の手にもう1本足した姿を想像しそうですね。でも、コアラの前足の指は全部で5本です。
コアラ・クランシー財団は、2本の指が残りの3本と向き合い、枝をしっかりつかむ助けになると説明しています。ポイントは本数の多さよりも、指の並び方と使い方です。
枝を、両側から挟める手
人が棒を持つとき、親指とほかの指で挟むように、コアラも枝の両側へ指を回せます。2本側と3本側が向かい合う手は、枝を包み込むのに役立ちます。
サンディエゴ動物園も、この2本の指に加え、木の皮にかかる爪や、ざらつきのある手のひら・足の裏が、つかむ動作を支えると紹介しています。
葉を引き寄せる、器用な一面も
手は、木にしがみつくときだけの道具ではありません。コアラは枝を扱い、ユーカリの葉を口元へ寄せるときにも手を使います。
動物園や映像で食事の姿を見られたら、口元と枝の間にある前足にも注目してみてください。眠っている印象の強いコアラに、器用な木登りの手があると気づきます。
コアラの前足は、5本の指が2本と3本に分かれて向かい合うつくり。「2本の親指」が、枝をつかむ暮らしを助けています。



