炭酸飲料のペットボトルを、底から眺めたことはありますか。花びらのような、五つのふくらみが見えるものがあります。

この形には、中からの圧力に耐えることと、ボトルを立てて置けることを両立する役割があります。

炭酸のボトルは、内側から押される

キリンの解説では、炭酸飲料のボトルには、中にある炭酸ガスによる圧力がかかるため、強度が必要だと説明されています。

お茶のボトルと同じような底のデザインでは、へこんだ部分が内側から押され、出っ張ってしまうことがあります。飲み物が違えば、容器に必要な工夫も違うのです。

丸みを持たせて、足をつくる

そこで、底を半球に近い形にし、五つのふくらみを持たせます。圧力への強さを保ちながら、底が机に触れる部分もつくる考え方です。

底がただ丸いだけでは、そのまま安定して立てるのが難しくなります。五つの部分が足のように働くことで、ふだんの置きやすさも支えています。

底にも、飲み物に合わせた工夫

五つのふくらみは、見た目の飾りではありません。中身を入れるための強さと、日常で使いやすい形を、ひとつの容器で両立させるための工夫です。

すべてのペットボトルの底が同じ形というわけではありません。飲み終えた容器を見比べると、いつもは見えにくい底にも、用途に合わせた設計の理由が見つかります。

炭酸ボトルの花のような底は、圧力への強さと、立てて置く使いやすさのための工夫です。