干した洗濯物が、いつの間にか乾いている。考えてみると、服の水は沸騰していないのに、どこへ行ったのでしょう。

水は、蒸発して、気体の水である水蒸気として空気中へ移っています。水が気体になるのは、沸騰するときだけではありません。

蒸発は、ふだんの温度でも起きる

米国地質調査所の解説によると、液体の水が気体へ変わることが蒸発です。水は沸点では盛んに気体になりますが、それより低い温度でも、ゆっくり蒸発します。

洗濯物を干すとき、服全体を沸点まで温める必要はありません。日常の気温でも、水分が少しずつ空気へ移っていきます。

白い湯気が見えなくても、水は移動中

水蒸気そのものは、目に見えない気体です。干した服のまわりに白い雲のようなものが見えなくても、蒸発が止まっているわけではありません。

「水がなくなった」というより、服の中から空気中へ、居場所と状態が変わったと考えるとわかりやすいですね。

干し方にも、空気の通り道

花王の洗濯に関する解説では、服を重ねすぎず、風が通るように干す方法が紹介されています。室内では、風をあてることも乾燥を助けます。

服の厚さや、気温・湿度などによって乾く速さは変わります。毎日の洗濯は、水が液体から気体へ変わるしくみを、身近に見せてくれているのです。

洗濯物の水は、沸騰しなくても蒸発します。見えない水蒸気として、空気へ移っています。