カモのような平たいくちばしと、毛に覆われた体。カモノハシは、鳥と動物を組み合わせたような、不思議な姿をしています。

その子育てもユニークです。カモノハシは卵を産む哺乳類で、ふ化した赤ちゃんをミルクで育てます。卵から生まれても、鳥の仲間ではありません。

哺乳類にも、卵を産む仲間がいる

イヌやネコ、人など、多くの哺乳類は、お母さんのおなかの中で育った赤ちゃんを産みます。一方、カモノハシは卵を産んで温めます。

カモノハシやハリモグラの仲間は、「単孔類(たんこうるい)」と呼ばれます。卵を産む哺乳類として、現在も暮らしている動物たちです。

卵を温めるのは、川岸の巣穴

カモノハシのお母さんは、川岸などに掘った巣穴の奥で卵を産みます。尾とおなかの間に卵を抱くようにして、体を丸めて温めます。

サンディエゴ動物園やオーストラリア博物館の解説では、巣には湿った植物などが集められると紹介されています。水辺に暮らす動物でも、卵を産んで育てる場所は巣穴の中なのですね。

生まれたあとは、ミルクの出番

ふ化した赤ちゃんは、お母さんのミルクで育ちます。ただし、カモノハシには乳首がありません。おなかの皮膚にある部分から出るミルクを、赤ちゃんが飲みます。

卵を産むことと、ミルクで子を育てること。その両方を持つカモノハシは、「哺乳類なら、必ず赤ちゃんの姿で生まれる」と思いがちな私たちに、生きものの多様な暮らし方を教えてくれます。

カモノハシは、卵を産んで温める哺乳類。ふ化した赤ちゃんは、お母さんのミルクを飲んで育ちます。