陸ではよちよち歩いていたペンギンが、水に入ると急にすいすい。足で水をけって進んでいるのでしょうか。
ペンギンが水中を進む主な力を生むのは、ひれのように変化した翼です。空を飛べない翼が、水の中で活躍しているのです。
短い翼は、泳ぐためのフリッパー
ペンギンは鳥なので、ちゃんと翼を持っています。その翼は、空を飛ぶ鳥のものとは違い、水の中で使いやすい形になっています。
「フリッパー」とも呼ばれる、平たく短い翼です。米国海洋大気庁は、ペンギンの翼の構造が、空を飛ぶより泳ぐことに適応していると説明しています。
水の中で、翼をはばたかせる
ペンギンは水中で翼を動かし、流線形の体を前へ進めます。空中で翼を使う鳥のように見えるため、水の中を「飛ぶ」と表現されることもあります。
ここでいう「飛ぶ」は、泳ぐ姿を表すたとえです。海面の上を空中飛行する、という意味ではありません。体の横にある小さな翼が、水の中では頼もしい道具になります。
同じ鳥でも、翼の使い方はいろいろ
スミソニアンの解説では、ペンギンは飛ぶ鳥より翼が短く、骨のつくりにも違いがあると紹介されています。見た目だけでなく、水中での暮らしに関わる特徴を持っているのですね。
水族館などで泳ぐ場面が見られたら、足元だけでなく、体の横の動きも追ってみてください。陸上では控えめに見えた翼が、水の中では主役になっていることに気づけます。
ペンギンの翼は、水中を進むフリッパーとして働きます。空を飛ばなくても、翼を使ってすいすい泳げます。



