シカの頭から伸びる、枝のような角。あんなに立派なものが、毎年生え替わると聞くと驚きますね。

実は、多くのシカのオスは、角が落ちたあとに新しい角を生やします。ずっと同じ角を少しずつ伸ばしているわけではないのです。

シカの角は、骨でできている

米国国立公園局は、シカの仲間の角を、骨でできた構造として説明しています。頭の上にある、硬い骨の枝のようなものです。

日本語ではどちらも「角」ですが、ウシの仲間に見られる角とは、つくりが違います。ウシの仲間では、骨の芯を、爪にも関わるケラチンという物質の層が覆います。

伸びている間は、やわらかな皮膚に包まれる

新しい角は、最初からむき出しの硬い姿で伸びるわけではありません。成長中は、ビロードのようなやわらかい皮膚に覆われています。

この皮膚には血管があり、育つ角へ栄養を届けます。角が十分に育つと外側の皮膚がなくなり、見慣れた硬い角の姿になります。

同じシカでも、季節で姿が変わる

多くのシカでは、季節の巡りに合わせて角が落ち、再び新しい角が伸びます。落ちる時期や角の姿は、種類や個体によって違います。

角がない姿だけを見て、そのシカには一生角がないと決めつけることはできません。動物園などで同じ個体を違う季節に見られたら、頭の上にも注目してみてください。毛の色だけでなく、角にも季節の変化が現れます。

シカの角は骨ででき、多くの種類では毎年生え替わります。新しく伸びる角は、やわらかな皮膚に包まれています。