ブタが泥の中で、ごろん。体に泥がつく姿を見ると、何をしているのか不思議ですね。
泥浴びには、体を冷やし、体温を調節する役割があります。ブタの体の特徴と合わせて見ると、泥の中に入る行動にも意味が見えてきます。
ブタは、汗で体を冷やすのが苦手
人は汗をかき、それが蒸発するときに熱を逃がします。一方、ブタには、十分に働く汗腺が少なく、人のように汗で体を冷やすことが得意ではありません。
メイン大学の飼育解説でも、ブタには汗腺が少なく、体を冷やす方法として泥浴びを利用すると紹介されています。体のつくりに合う方法を使っているのですね。
泥の水分が、熱を逃がす
泥や水に体をつけると、体から熱が逃げます。皮膚についた水分が蒸発することも、体を冷やす助けになります。
英国の動物福祉団体RSPCAは、ブタが泥浴びをする主な理由として、体温調節を挙げています。見た目には泥だらけでも、ブタにとっては涼むための大切な行動なのです。
皮膚を覆う、もうひとつの働き
RSPCAは、泥の層が日差しから皮膚を守る助けにもなると説明しています。泥浴びは、体を冷やすことと皮膚を覆うことの両方に関わります。
だからといって、ブタがいつも汚れた場所を好むという意味ではありません。牧場などで見かけたら、その日の暑さや、どこで休んでいるかも一緒に眺めてみてください。泥浴びが、快適に過ごすための工夫として見えてきます。
ブタの泥浴びは、体を冷やすためにも役立ちます。汗で熱を逃がしにくい体に合った、暮らしの工夫です。



