ペリカンのくちばしの下にある、大きく伸びる袋。魚をしまって、あとで食べるお弁当箱なのでしょうか。
実は、この袋は、魚を水と一緒にすくい取るための道具です。魚を捕まえたあと、水を外へ出してから飲み込みます。
袋は、くちばしの下側にある
サンディエゴ動物園は、長いくちばしの下半分から、皮膚でできた大きな袋が下がっていると紹介しています。
魚を捕まえるときには、この袋が網のように働きます。魚だけを狙って小さくつまむのではなく、水も一緒にすくえるのが、あの形の面白さです。
すくった水は、飲み込む前に切る
魚と一緒に入った水を、そのまま全部飲むわけではありません。ペリカンは頭の向きを変え、水を袋から外へ流してから魚を飲み込みます。
コーネル大学鳥類学研究所のカッショクペリカンの解説でも、潜って魚を捕まえたあと、袋から水を切る様子が紹介されています。食事には「すくう」と「水を切る」の段階があるのですね。
食事のあとまで、魚をしまう袋ではない
サンディエゴ動物園は、あとで食べるために魚を袋へ保管する、というイメージを訂正しています。ふくらむ袋は、持ち歩く食料庫とは役割が違います。
食事の映像を見るときは、大きなくちばしだけでなく、すくったあとに何をするかにも注目してみてください。あの袋が、食べ物を取り込む途中で働く道具だとわかります。
ペリカンの袋は、魚をすくう網のような道具。水を切ってから魚を飲み込む、食事の流れを支えています。


