大きな体と長い脚で、すたすた歩くダチョウ。空を飛べないことで知られていますが、体の横にはちゃんと翼があります。

飛ばないなら、何に使うのでしょう。実は、走るときにバランスを助けたり、相手に自分をアピールしたりする役割があります。

走るときに広げて、バランスを助ける

サンディエゴ動物園によると、ダチョウは走るときに翼を外へ広げ、特に急に方向を変える際のバランスに役立てます。

スミソニアン国立動物園は、この働きを船の「かじ」のような効果と説明しています。地面をけって進むのは脚でも、走り方を助けるのは脚だけではないのですね。

相手に見せる、大きな羽のサイン

翼は、ほかのダチョウに見せるしぐさにも使われます。サンディエゴ動物園は、翼や尾羽によるディスプレーと求愛が、主要な使い道だと紹介しています。

スミソニアンの解説にも、オスがおじぎをしたり、左右の翼を交互に動かしたりする求愛のダンスが登場します。羽は、相手に姿を見せるための道具にもなるのです。

「翼があるなら飛ぶ」とは限らない

翼と聞くと、まず空を飛ぶ場面を想像します。でも、ダチョウを見ると、同じ翼でも、暮らしの中で使われる場面はさまざまだとわかります。

動物園や映像で見かけたら、長い脚だけでなく、体の横の翼にも注目してみてください。歩くとき、走るとき、ほかの個体と向き合うときで、見えてくる姿が違いそうです。

ダチョウの翼は、走るときのバランスを助け、相手へのアピールにも活躍します。翼の仕事は、空を飛ぶことだけではありません。