ハムスターが食べ物を口へ運ぶと、ほっぺがどんどん丸くなることがあります。小さな口で、もう全部食べてしまったのでしょうか。

実は、ほお袋に入れて、別の場所へ運んでいることがあります。ぷっくりしたほっぺは、持ち運び用の袋のように働いているのです。

口の中にある、伸びるポケット

ハムスターのほっぺには、「ほお袋」と呼ばれる伸びる袋があります。食べ物を一時的に入れておける、小さなポケットです。

口に入る様子だけを見ると、ひたすら食べているように見えますね。でも、ほお袋へしまうことと、かんで飲み込むことは別。ほっぺが膨らんだからといって、その分が全部おなかに入ったわけではありません。

集めた食べ物を、あとで食べる

英国の動物福祉団体RSPCAによると、ハムスターはほお袋で食べ物を運び、巣や隠れ場所へ戻って食べたり、あとで食べるために蓄えたりします。

その場で一口ずつ食べきる代わりに、集めてから場所を移すわけです。人の買い物袋に例えたくなる使い方ですが、ハムスター自身の暮らしに備わった行動です。

食べ物以外を運ぶことも

動物病院VCAの解説では、ほお袋に食べ物だけでなく、巣材を詰めることも紹介されています。口元の袋が、巣づくりの材料運びにも使われるのですね。

大きく膨らむところを見たくても、わざとたくさん詰めさせる必要はありません。自然に集めて運ぶ姿をそっと見守るだけで、小さなほっぺの仕事が見えてきます。

ハムスターのほお袋は、食べ物や巣材を運ぶポケット。口に入れたものを、その場ですべて飲み込んでいるとは限りません。