人は暑いと、額や背中に汗をかきます。一方、イヌが全身びっしょりの汗をかく姿は、あまり見かけませんね。
でも、イヌにも汗を出すしくみがあり、足の裏の肉球から汗をかきます。ただし、人と同じように全身の汗で体を冷やしているわけではありません。
肉球にも、汗の出口がある
足の裏のぷにっとした肉球には、汗を出す汗腺があります。米国ケネルクラブは、暖かい日に湿った足跡が残ることがあるのも、この汗によるものだと説明しています。
もちろん、濡れた足跡なら何でも汗とは限りません。水たまりを歩いた場合もあります。いつもの足跡に、体の働きが表れることもある、という雑学です。
体を冷やす主役は、ハアハアする呼吸
肉球の汗が体を冷やす働きは、限られています。イヌが熱を逃がすうえで大きな役割を持つのが、口を開けて細かく息をする「パンティング」です。
舌や鼻などの気道の水分が蒸発するときに、熱も逃げていきます。人が汗の蒸発で涼しくなるのと同じように、水が蒸発するときの働きを使っているのですね。
汗腺にも、役割の違いがある
イヌの体には、肉球で汗を出すものとは別に、においに関わる分泌物を出すタイプの汗腺もあります。こちらは、体を冷やすための汗とは役割が違います。
「イヌは汗をかかない」と覚えるより、「肉球でも汗をかくけれど、熱を逃がす主役は呼吸」と覚えると、身近な姿が少し違って見えてきます。
イヌは肉球からも汗をかきます。ただし、体を冷やす主な方法は、パンティングによる水分の蒸発です。



