牧場で馬を見ていると、立ったまま目を閉じていることがあります。「あの姿勢で眠れるの?」と気になりますね。
答えは、立ったまま眠れる。ただし、横になってとる睡眠もある、です。
立っていても、眠っていることがある
馬の睡眠には、ノンレム睡眠とレム睡眠という異なる状態があります。カリフォルニア大学デービス校の研究グループは、脳の電気的な活動と行動を一緒に記録して、馬の睡眠を調べています。
その解説によると、馬はノンレム睡眠の一種である徐波睡眠を、立った姿勢でもとれます。寝転んでいないからといって、必ず起きているとは限りません。
レム睡眠では、体を地面に預ける
一方、レム睡眠では体を支える筋肉の張りが大きく失われます。この睡眠を安定してとるには、横になる必要があります。
ラトガース大学の解説では、胸を下にして伏せた姿勢や、体を横向きにした姿勢で眠ることが紹介されています。「馬はずっと立ったまま眠る」という説明では、半分しか伝わらないのです。
眠り方は、ひとつだけではない
馬は一日の中で、短い睡眠を何度もとります。人のように一度に長く眠る姿を想像すると、見逃してしまいそうです。
なお、目を閉じている見た目だけで、睡眠の種類までは判断できません。次に牧場へ行ったら、立つ姿と休む姿の両方に、ゆっくり目を向けてみてください。
馬は立ったまま眠れますが、レム睡眠をとるには横になる時間も必要です。



