ハリネズミの背中には、ちくちくした針が並んでいます。手芸の針をぎゅっと集めたようですが、体に何かを刺しているわけではありません。

ハリネズミの針は、毛が変化したものです。ふわふわの毛とは姿が違っても、体から生える毛の仲間なのです。

材料は、髪や爪にもあるケラチン

サンディエゴ動物園は、針がケラチンでできていると説明しています。ケラチンは、人の髪や爪にも含まれるたんぱく質です。

同じ種類の材料が関わっていても、できあがる形や硬さは違います。ハリネズミの場合は、背中を覆う硬い針という形になっているのですね。

おなかまで、全部が針ではない

顔や首、おなかには針ではない毛が生えています。全身が一本一本の針でできている、というわけではありません。

ルイビル動物園の解説でも、体の側面で針から普通の毛へ移るあたりには、その中間のような細い針や硬い毛が見られると紹介されています。「針も毛の仲間」と聞くと、体の見え方が変わりますね。

丸くなると、背中が外側に

ハリネズミは頭や脚を内側へ収めて丸くなり、柔らかいおなかを針のある背中で包めます。針は、体を守るつくりの一部です。

写真や映像で姿を見比べるときは、背中と顔の境目にも目を向けてみてください。ちくちくとふわふわが、一つの小さな体に同居しているとわかります。

ハリネズミの針は、毛が変化したもの。背中の針と、おなかや顔の毛では、形や役割が違います。