ニワトリが地面に体を寄せ、土を羽の中へぱたぱたと入れています。「せっかくの羽が汚れちゃう」と思うかもしれません。
でも、これは「砂浴び」と呼ばれる、羽や皮膚を手入れする行動です。ニワトリには、土や砂を使ったお風呂のような時間があるのです。
座って、羽に砂を入れて、ぶるぶる
オーストラリアの動物福祉団体RSPCAは、ニワトリがしゃがみ、翼を使って砂や土を羽に入れ、そのあと立ち上がって振り落とす動きを紹介しています。
「砂をかぶるところ」だけを見ると不思議でも、「最後に振り落とすところ」まで続けて見ると、一まとまりのお手入れだとわかりやすくなります。
羽についた余分な油などを落とす
砂浴びには、羽の余分な油の蓄積を取り除き、羽をよい状態に保つ働きがあります。皮膚や羽のお手入れは、水を使う方法だけとは限らないのですね。
英国RSPCAも、砂浴びをニワトリの大切な自然な行動として挙げ、羽や皮膚の状態を整えるのに役立つと説明しています。
砂浴びも、ニワトリらしい毎日の一場面
ニワトリは、地面をつついて食べ物を探したり、止まり木で休んだりします。砂浴びも、そうした暮らしの中にある行動の一つです。
ふれあい施設や飼育展示で見かけたら、少し離れて、落ち着いて観察してみてください。羽をばたつかせて土をかぶる姿が、体を整える時間だと思うと、いつもの動きが面白く見えてきます。
土や砂を羽に入れて振り落とす砂浴びは、ニワトリのお手入れ。汚れて見える動きにも、羽を整える役割があります。



