ペンギンが、じっと立っています。そのおなかの下には、卵が隠れているかもしれません。

コウテイペンギンでは、お父さんが足の上に卵をのせ、おなかの皮膚で覆って温めます。地面につくった巣へ座る鳥とは、少し違う子育てです。

卵を受け取るのは、お父さん

コウテイペンギンのお母さんは、一度の繁殖でひとつの卵を産みます。卵をお父さんへ渡したあと、海へ食べ物をとりに出かけます。

その間、お父さんは繁殖地に残って卵を温めます。オーストラリア南極局の解説は、卵を足にのせ、皮膚のひだで覆う様子を紹介しています。

足の上と、おなかのひだが大切

南極の氷の上では、卵を温かく保つことが大切です。足が卵を支え、その上からおなかの下のひだが覆うことで、卵を冷たい外気から守ります。

カンガルーの袋の中へ入れるのと、まったく同じではありません。足で下から支え、おなかの下へ包み込むようにして保温するのです。

お母さんが戻ったあとも、協力して子育て

ひながかえるころ、お母さんが海から戻ってきます。その後の子育てでは、両親が食べ物をとりに出かける役割などを分け合います。

卵を温めるのがお父さんだからといって、子育てのすべてを一羽だけで行うわけではありません。映像でコウテイペンギンの親子を見たら、足元とおなかの下にも注目してみてください。立っている姿の中に、卵や小さなひなを守る工夫が隠れています。

コウテイペンギンのお父さんは、足の上の卵をおなかのひだで覆って温めます。足元が、大切な子育ての場所になります。