ゾウが大きな耳を、ゆったりパタパタ。顔に風を送るうちわのようですが、耳には体を冷やすうえで役立つ特徴があります。
実は、耳に流れる血液の熱を外へ逃がし、体温調節を助けています。ただ風を起こすだけが、耳を動かす意味ではないのです。
大きな耳には、たくさんの血管
ゾウの耳には、多くの血管が広がっています。体から流れてきた温かい血液が耳を通る間に、熱を周りへ逃がせます。
サンディエゴ動物園は、ゾウの耳を、熱を放出する「ラジエーター」にたとえています。耳を通る血液が冷えて体へ戻ることで、大きな体の温度を調節する助けになるのです。
パタパタが、熱を逃がす手助けに
暑い日に耳を動かすと、耳の周りの空気も動きます。スミソニアン国立動物園のアジアゾウの解説でも、耳をあおぐことと血液の冷却の関係が紹介されています。
人がうちわで顔をあおぐ姿に似ていますが、ゾウの場合は、うちわのように見える耳そのものが、血液の通る熱の出口でもあるのですね。
耳の大きさにも、違いがある
アフリカゾウの仲間は大きな耳を持ち、アジアゾウの耳は比較的小さめです。見慣れたゾウの姿にも、種類による違いがあります。
耳は、もちろん音を聞くための器官でもあります。次にゾウを見たら、大きさや動きもそっと眺めてみてください。長い鼻に目が行きがちですが、その横の耳にも、暮らしを支える仕事があります。
ゾウの耳は、音を聞くだけでなく、血液の熱を外へ逃がす役にも立ちます。パタパタする動きが、体温調節を助けます。



