イヌが顔を近づけてきて、鼻先がちょん。ひんやり、しっとりした感触に気づいたことはありませんか。

その湿り気は、ただの水滴ではありません。鼻の表面が湿っていると、においの成分をとらえやすくなります。周りをくんくん調べるイヌにとって、役立つ特徴なのです。

鼻をしっとりさせるもの

動物病院VCAの解説によると、鼻の内側にある腺がつくる分泌物などが、鼻の周りを湿らせます。イヌ自身が鼻先をなめることも、湿り気につながります。

草や葉などをかいでいるうちに、周囲の水分が鼻につくこともあります。しっとりした鼻は、ひとつの理由だけでできているわけではないのですね。

湿り気が、においをとらえる助けに

湿った表面には、においの成分がつきやすくなります。鼻の周りにある薄い分泌物の層は、イヌがにおいを調べる働きを助けます。

鼻先をぺろりとなめる動きにも、汚れを取り除いたり、鼻についた成分を口の中へ運んだりする役割があります。散歩中のくんくんと、ぺろりは、周りを知る行動につながっています。

鼻の湿り気だけでは、体調は決まらない

ここでひとつ、よくある思い込みも見直してみましょう。「鼻がぬれていれば元気」「乾いていれば病気」とは限りません。

VCAとアメリカンケネルクラブは、鼻の温度や湿り気だけで健康状態を判断できないと説明しています。鼻先は暮らしの場面でも変わるもの。雑学として楽しみながら、体調とは分けて考えたいですね。

イヌの鼻の湿り気は、においの成分をとらえる助けになります。ただし、鼻がぬれているかどうかだけでは体調は分かりません。