カメレオンといえば、体の色が変わる動物。でも、顔をよく見ると、左右の目にも不思議な動きがあります。

左右の目を別々の方向へ動かし、それぞれ違うものを見ることができます。片方が右を見ている間に、もう片方が違う場所を探せるのです。

小さな窓から、周りを見渡す

カメレオンの目は、盛り上がったまぶたに包まれ、真ん中に小さな丸い開口部があります。その目をくるくる動かして、周囲へ視線を向けます。

サンディエゴ動物園は、左右の目を別々に回し、異なる二つのものに焦点を合わせられると説明しています。顔を同じ向きにしたままでも、視線の行き先は一つとは限らないのですね。

ひとつの目標へ、両目をそろえることも

ずっと別々の場所を見ているわけではありません。食べ物となる虫などを狙うときには、両目を同じ目標へ向けることもできます。

周りを探すときと、ひとつのものに注目するときで、目の使い方が変わります。「左右が別の方向へ動く」と「協力してひとつを見る」が、同じ顔で起きるのです。

別々に動いても、無関係ではない

2015年の研究では、コモンカメレオンに二つの動く標的を見せ、左右の目で追う様子が調べられました。研究者は、目の動きには協調があり、完全に独立とはいえないと報告しています。

左右の目が、何の連携もなく動いているわけではないのですね。映像でカメレオンを見る機会があったら、色と一緒に、目の向きが変わる瞬間も探してみてください。

カメレオンの目は、左右で違う場所を見られます。必要なときには、両目をひとつの目標へ向けることもできます。