砂漠を旅するラクダを見ると、背中のこぶが水筒のように思えてきます。あの中に水をためて、少しずつ飲んでいるのでしょうか。
実は、ラクダのこぶに蓄えられているのは、水ではなく脂肪です。食べ物が少ないときに使える、エネルギーの備えになっています。
こぶは、背中にあるエネルギーの蓄え
サンディエゴ動物園は、こぶの脂肪がラクダのエネルギー源になると説明しています。背中に飲み物を持っているというより、体の中に予備の燃料を蓄えているイメージです。
食べ物をいつでも見つけられるとは限らない環境で、この蓄えが役立ちます。「砂漠に強い動物」という印象の裏に、体の工夫があるのですね。
ひとこぶでも、ふたこぶでも
ヒトコブラクダのこぶは一つ、フタコブラクダのこぶは二つ。形は違っても、脂肪を蓄えるという役割は共通しています。
ミシガン大学のAnimal Diversity Webも、フタコブラクダのこぶが脂肪を蓄えることを紹介しています。こぶの数を見比べると、同じラクダの仲間でも姿に違いがあるとわかります。
こぶの形は、ずっと同じではない
こぶは、硬い飾りのように形が固定されているわけではありません。体が蓄えた脂肪を使うと、こぶが小さくなったり、傾いたりすることがあります。
動物園や写真でラクダを見るときは、顔だけでなく背中にも注目してみてください。「水筒」だと思っていた部分が、食べ物に備える体のしくみとして見えてきます。
ラクダのこぶは、脂肪を蓄える場所。水を入れたタンクではなく、エネルギーの備えです。



