味を確かめるとき、人は口に食べ物を入れます。それでは、葉にとまったチョウは、どうやってその植物を調べるのでしょう。

実は、チョウには足にも味を感じるしくみがあります。葉に触れることが、植物を確かめる手がかりになるのです。

足にも、味を受け取る部分がある

フロリダ自然史博物館の解説では、チョウの味覚は足を中心に分布していると紹介されています。

人が主に舌で味を感じるのとは、場所が違います。足に口があるわけではなく、触れたものの成分を感じ取る受容器がある、ということです。

卵を産む葉を、確かめる

チョウが植物にとまって味を確かめることは、卵を産む場所を選ぶうえで役立ちます。生まれた幼虫に合う植物かどうかを、手がかりのひとつとして調べるのです。

ただ葉の上でひと休みしているように見えても、そこには植物を確かめる働きが隠れているかもしれません。

足だけで感じるわけではない

同じ博物館の説明では、蜜を吸う管状の口や触角にも、味に関わる受容器があるとされています。「チョウは足だけで味がわかる」と覚えると、少し言いすぎになります。

花や葉のまわりを飛ぶチョウを見かけたら、次にどこへとまるか、そっと眺めてみてください。小さな足にも、周囲を知るためのしくみがあるのですね。

チョウは足でも味を感じます。葉に触れて確かめることが、卵を産む植物を選ぶ手がかりになります。