空を飛ぶコウモリを見ると、鳥の翼に似たものを想像しますね。でも、その翼の中には、私たちの手とつながるしくみがあります。

コウモリの翼は、長く伸びた指と、その間などに張る膜で支えられています。大きく広げた手が、飛ぶための翼になっているようなつくりなのです。

長い4本の指と、小さな親指

アイルランドのコウモリ保全団体は、翼を人の手と比べ、小さな親指と、長く伸びたほかの指、その間の皮膚の膜を紹介しています。

私たちの手と同じように、片側に指は5本あります。ただし、長さや形は大きく違います。翼を広げた図で見ると、4本の長い指が膜を支える様子がわかります。

やわらかい翼は、形を変えられる

コウモリの膜は、ただ張った布のようなものではありません。血管や筋肉などを含む、生きた体の一部です。

国際コウモリ保全団体は、指を曲げる動きなどによって翼の形を変えられることが、空中での器用な動きにつながると説明しています。大きな手を広げるだけでなく、飛びながら調整もできるのですね。

鳥ではなく、ミルクで子を育てる仲間

コウモリは、毛があり、子にミルクを与える哺乳類です。そして、哺乳類の中で、自ら羽ばたいて飛び続けられる唯一の仲間です。

次に図鑑や映像で翼を見るときは、輪郭の内側を通る指にも目を向けてみてください。見慣れた「手」が、別の動物では空を飛ぶ道具につながっている。その違いが面白いところです。

コウモリの翼には、長く伸びた指があります。指と膜でできた、形を変えられる翼が、空の移動を支えています。