大きな輪を持つ土星は、太陽系で2番目に大きい惑星。その巨大な土星が「水に浮く」と聞くと、びっくりしますよね。

この話が伝えているのは、土星全体の平均密度が、水より小さいということ。実際に水へ入れた実験の結果ではありません。

比べているのは、重さの詰まり方

密度とは、同じ大きさにそろえたとき、どれくらい重いかを表すものです。総重量だけの比較ではありません。

土星はもちろん、コップ一杯の水よりはるかに重い惑星です。でも、惑星全体の重さを、その大きさでならすと、水より密度が小さくなります。

主な材料は、水素とヘリウム

土星は主に水素とヘリウムからできています。ただし、内部には密度の高い中心部もあり、どこも同じ薄い気体というわけではありません。

NASAによると、土星は太陽系の惑星で唯一、平均密度が水より小さい惑星です。「巨大な浴槽があれば浮く」という表現も、密度の意外さを伝えるために使われています。

巨大な浴槽は、想像のたとえ

惑星を入れる浴槽は存在せず、水と土星をそのまま保った状態で試せるわけでもありません。「浮く」は、平均密度をわかりやすくするための比喩です。

次に土星の写真を見るときは、「大きいことと、ぎっしり重いことは別なんだ」と思い出してみてください。

「土星は水に浮く」は、土星の平均密度が水より小さいことを伝えるたとえです。