夕焼けといえば、赤やオレンジの空。でも、火星の夕方は、地球で見慣れた色と少し違います。

火星では、夕方の太陽のまわりが青みを帯びることがあります。その色には、大気の中に浮かぶ細かなちりが関わっています。

青い夕暮れが、探査機の写真に

NASAの探査車が撮影した画像には、沈む太陽の近くに青みが見えるものがあります。赤い地面で知られる惑星に、青い夕暮れがあるのは意外ですね。

ただし、空全体が一様に真っ青になる、という意味ではありません。太陽の近くの色に注目すると、その特徴が見えてきます。

光の進み方に、ちりが関わる

NASAの解説によると、火星の大気中の細かなちりは、青い光を、より波長の長い色の光より通しやすくします。

同じ太陽の光でも、大気中の粒との関わり方で、目に届く色は変わります。地球の夕焼けを、そのまま火星へ持っていくことはできないのです。

毎回、同じ濃さの青ではない

2021年11月に探査車パーサヴィアランスが撮影した夕暮れでは、ちりが少なかったため、色がふだんより控えめだったとNASAは説明しています。

写真の色を見るときは、大気の状態や、画像の色がどのように調整されているかも大切です。次に火星の風景写真を見かけたら、地面だけでなく太陽のまわりにも注目してみてください。

火星の夕暮れでは、太陽のまわりに青みが見えることがあります。大気中のちりが、光の届き方を変えています。